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Setouchi Satoumi Project

「海ごみはどこからやって来る?講座」を開催しました!

・日時 令和6年6月29日(土)10:00~12:00
・会場 浦生公民館、浦生海岸(高松市屋島西町)
・講師 谷 光承 氏(かがわ海ごみリーダー)
・講師アシスタント 井下 由美 氏(かがわ海ごみリーダー)、竹田 奈穂 氏(かがわ海ごみリーダー)

 6月29日(土)、浦生公民館、浦生海岸にて「海ごみはどこからやって来る?講座」を開催し、29名が受講しました。本講座では、海岸のフィールドワークと座学を通じて海ごみがどこから来るのかを学び、自分の生活と海のつながりを考えました。
 はじめに、3グループに分かれて自己紹介を行いました。講座を受講したきっかけについて「海ごみがどこから流れてきてどんなごみがあるのか興味があった」「大学祭での紙芝居制作に役立てたい」など、受講者がそれぞれの目的を持って受講されていました。次に、講師よりごみ調査に用いるICC調査シートについての説明と調査時の注意事項を聞き、浦生海岸へ移動しました。

〈海ごみ調査〉国際海岸クリーンアップ(ICC)データカードを用いて浦生海岸を調査しました

 ICCデータカードはごみの種類や量を調査するために国際的な海岸清掃活動で使用されています。受講者たちはグループ内で役割を決め、海岸に漂着するごみの種類や個数を調べました。海岸は定期的に清掃されており、一見するとごみは少ないように見えますが、砂浜をよく見ると食品トレイやペットボトルが多く、防波堤の近くでは風で飛ばされてきたと思われるビニール袋やプラスチック片など軽量のごみが多く見られました。また、砂浜を少し掘るとさらに小さなプラスチック片がありました。これら5㎜以下のプラスチックはマイクロプラスチックと呼ばれ、回収がとても困難だと説明がありました。
 その後、浦生公民館に戻り、グループで多かったごみの種類や発生源について話し合い、代表者が発表しました。調査の結果、食品包装の袋、カキ養殖用のまめ管、たばこの吸い殻が多く見つかりました。受講者より「ポイ捨てだけでなく、意図せず捨てられたごみがあると思う」「1つ1つのごみが予想よりも小さかった」などの意見がありました。

〈座学〉海ごみを減らすために私たちが出来ること

 はじめに、世界の海ごみの現状、瀬戸内海の海洋ごみの内訳、県内の清掃活動について紹介がありました。瀬戸内海には年間約4500tの海洋ごみが流入し、回収しきれないものは外海へ流出し、ハワイ諸島まで流れつくものもあるそうです。そして、三豊干拓周辺海岸での清掃活動の紹介では、消波ブロックと堤防の間にびっしりと放置されたプラスチックごみの多さに受講者たちはとても驚いた様子でした。
 最後に、海ごみを減らすために私たちが出来る「4つのR」について説明があり、①Recycle(分別)②Reuse(資源の再利用)③Reduce(ごみを増やさない工夫)④Refuse(使わない)など、自分自身の生活を改めて考えるきっかけとなりました。講座終了後のアンケートでは、「ごみの種類を細かく分けることで発生源を知ることができた」「みんなでごみ拾いをすることで、それぞれの気づきを共有でき、とてもよい学びになった」「海(自然)を今まで以上に大切にしたいと思う」という感想がありました。

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