里海ガイドプロデュース講座 はまゆうと語る!かがわの里海について学ぼう!を開催しました!
- 日時 令和6年12月21日(土)14:00~16:00
- 会場 香川県社会福祉総合センター(高松市番町)
- 講師 はまゆう 氏(漁師/YouTuber)、西森 夏樹 氏(かがわ里海ガイド)
- 進行役 岡 加依子 氏(かがわ里海ガイド)
12月21日(土)、香川県社会福祉総合センターにて、「里海ガイドプロデュース講座はまゆうと語る!かがわの里海について学ぼう!」を開催し、48名が受講しました。本講座では、小豆島の漁師であり人気YouTuberのはまゆう氏をお招きし、瀬戸内海の現状、季節の魚、そして魚の捌き方について学びました。
はじめに、香川県の県魚として知られるハマチについて西森氏よりお話がありました。香川ブランド「ハマチ三兄弟」とは、長男のひけた鰤、次男のなおしまハマチ、三男のオリーブハマチのことで、飼育方法や味の違いについて説明がありました。オリーブハマチのエサにはオリーブの葉の部分が使われるそうで、クイズを交えながらハマチについて楽しく学びました。また、香川県ではオリーブハマチの他にもオリーブをエサにして育てたオリーブぶり、オリーブマダイ、オリーブサーモンの養殖が行われており、受講者の中にも食べたことのある方もいらっしゃいました。
次に、瀬戸内海の特徴について説明がありました。瀬戸内海は「天然の生け簀」とも称され、たくさんの種類の魚が棲んでおり、単位面積当たりの年間漁獲量を比較すると世界でも有数の水産資源が豊かな海域であると説明がありました。瀬戸内海では海草(藻)が多く魚のエサが多い、潮の流れが速い、海水温度の変化が大きい、魚の獲れる場所が沖から近いことなどから、新鮮で身が締まった魚をたくさん食べることができるとお話があり、受講者の皆さんも頷きながらお話を聞いていました。
座学の最後には、はまゆう氏の漁師動画を見ながら「流しさし網漁業」について解説していただきました。約1500mほどの長さの網を入れ、1時間ほど待った後に灯台(ブイ)を目印に網を回収します。魚が遊泳・通過する場所を予想して網を入れたり、網目の大きさを変えることで、獲れる魚が変わるそうです。はまゆう氏から漁の大変さや裏話などを聞き、魚が獲れた時の感動や達成感を共有しました。
講座の後半は6階の調理実習室へ移動し、はまゆう氏にオリーブハマチを捌いてもらいながらコツやポイントなどを解説していただきました。ウロコを落とし、エラを開き、下あごの中心から腹びれの方向にまっすぐ包丁を入れて内臓を取り除いていきます。次に、頭を切り落とし、背骨に沿って包丁を入れ、左右の身を分けて三枚おろしにします。最後に身と皮の間に包丁を入れてゆっくりと皮をはいでいきます。はまゆう氏の鮮やかな包丁さばきに会場からはおーっという歓声も上がりました。
その後、捌いた魚をお刺身にしてみんなで試食しました。受講者からは、「口に入れた瞬間に脂のうまみが広がる」「とてもおいしい」といった感想があり、おかわりをする受講者の方もいらっしゃいました。さらに、貴重なカマトロの刺身を賭けたじゃんけん大会も大いに盛り上がり、「歯ごたえがあっておいしい」と感想をいただきました。
講座終了後のアンケートでは、「色々な知識を学ぶ機会もあり、試食や捌き方を学べて楽しかった」「今度は自分で魚を捌くチャレンジをしようと思った」という感想がありました。