「人が集まる講座とチラシの作り方」講座を開催しました!
- 日時 令和6年12月14日(土)15:30~17:30
- 会場 讃岐おもちゃ美術館(高松市大工町)
- 講師 坂田静香氏(NPO法人ジェンダー平等Labota理事/オンライン参加)
12月14日(土)、讃岐おもちゃ美術館にて、「人が集まる講座とチラシの作り方」を開催し20名が受講しました。本講座では、NPO法人ジェンダー平等Labotaの理事である坂田氏を講師に、集客の企画と
キャッチコピーのポイント、そして誰でもできるチラシ作りについてお話を伺いました。
はじめに、講師の自己紹介と、人が集まりにくい講座の共通点についてお話がありました。坂田氏は大田区立男女平等センター「エセナおおた」でボランティア活動を始め、そこで初めて講座の企画を担当されたそうです。以前は参加者が少なかった講座にも坂田氏が担当すると次第に多くの人が集まるようになり、その経験を基に効果的な企画と広報についての本を出版し、現在は全国で講演会を行っています。坂田氏によると、非営利で無料の講座を開催する際に、参加者が少ない理由として担当者がよく使うワードには、「天気が悪かった」「市民の意識が低い」「(やることに意義があると)開き直る」「地域性の違い」があります。しかし、実際には他人のせいではなく、参加者が集まらないのは企画力不足と広報PR戦略が間違っていることが原因であると説明がありました。
次に、大田区で実施した4枚のチラシを使ってチラシ作成のポイントについて解説していただきました。人がチラシを手に取った際に最初に目にするのは、文字が最も大きいタイトルです。講座募集であれば、メインタイトルを最も大きく目立たせる必要がありますが、テレビで有名な人物を招く場合は、その人の名前と顔写真を目立たせるようにします。ポイントは、「売り」をいかに目立たせるかだそうです。また、連続講座の場合、講座の内容、その次に何を行うのか、いつ行うのか、そしてどこで行うのかを明示することが重要で、チラシを手に取ったときに知りたい主要な内容はチラシの表面にしっかりと載せることが大切だとお話がありました。
その後、受講者たちは4枚のチラシを見ながら定員割れした講座と定員オーバーした講座について、その理由をグループで話し合いました。定員割れした講座のチラシに関しては、「文字が多く、イラストがないため堅苦しく感じる」といった見た目の問題点や、「講座の対象者が分かりづらい」「講座の期間が長いため参加しづらいのではないか」といった企画内容の問題点が挙げられました。坂田氏より、「広報とは掛け算であり、チラシのデザインが良くても、手に取るだけでは申し込みにはつながらない。一方で、どんなに良い企画でも広報しなければ人は集まらないため、まずはチラシありきではなく、企画に時間をかけることが重要」だとアドバイスがありました。
そして、「企画力」と「広報力」向上のためには、対象者が読む雑誌の企画内容をリサーチすることや、参加して欲しいターゲットに近い企画者の意見を尊重することが大切です。「誰に」「何を」「どのように」伝えるか、集客のためのキャッチコピーや数字の表現方法について具体的な例を挙げて解説していただきました。集客において最も大切なことは、対象者を徹底的に絞り、対象者の心に響くゴールの見えるタイトルをつけることです。最後の決め手は「担当者の熱意と努力」が重要であると説明がありました。講座終了後のアンケートでは、「とても具体的で面白かった」「数字の使い方やタイトルの重要性を意識していなかったことを反省した」「誰に届けたいか目的を持って伝えることが大事だと感じた」等の感想が寄せられました。