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Setouchi Satoumi Project

「川と海のつながり体験講座」を開催しました!

  • 日時 令和7年2月9日(土)13:00~16:00
  • 会場 古高松南コミュニティセンター、春日川河川敷(高松市春日町)
  • 進行 石塚正秀氏(香川大学創造工学部教授)

 2月9日(日)、古高松南コミュニティセンター及び春日川河川敷にて、川と海のつながり体験講座を開催し23名が受講しました。本講座ではフィールドで川ごみの調査を行い、川の役割から海とのつながりを学びました。
 はじめに、受講者は今回の川ごみの調査で回収するごみの重さや個数、どのような種類のごみが川のどの場所に多いか予想を立て、ごみの分類方法や調査方法について説明を受けました。そして、川のプラスチック汚染の現状を写真やカメラデータで確認し、雨が降った後にたくさんのごみが流れる様子を確認しました。講師より、プラスチックとはどんな物質で、なぜ問題なのかについても説明を受けた後、調査方法や注意事項を聞き、春日川河川敷へ移動しました。

 河川敷に移動した後、5つのグループに分かれてごみの調査を行いました。グループ内で回収係と個数係と地図係を決め、回収したごみの種類と個数を調査分類表に記入しながら、地図上にごみの種類ごとに色分けしたシールを張りました。今回の調査場所となった春日川の周辺には住宅や田んぼが広がっており、ペットボトルや空き缶や食品トレイ等の生活ごみが散乱していました。受講者たちは道路上のごみから川の中のごみまでくまなく回収し、集めたごみの分別と計量を行いました。回収したごみは持ち帰り、処分しました。約1時間のフィールドワークで予想以上のごみを回収することができました。

 コミュニティセンターへ戻り、グループで調査結果を整理し、調査結果を踏まえて気づいたことについてグループディスカッションを行い、発表しました。調査の結果、プラスチックごみが最も多く、ペットボトルやたばこの吸い殻も多く見られました。そして、大きなガラス片や机や衣類なども見られ、それらは川の付近で意図的に投棄されたのではないかという意見もありました。また、捨てられていたペットボトルや空き缶の製造年月日を見ると、比較的最近のものが多く、短時間で海域へ移動することが分かりました。さらに、ごみを減らすためには、「ポイ捨てをしにくくなるように河川の定期的な清掃や街灯照明を増やすなどの管理を行うことが必要」「プラスチックごみを出さないようマイボトルを使う」といった意見が挙がり、調査とグループワークを通じて川ごみについて新たな気づきや学びがありました。

 講座終了後のアンケートでは、「実際にごみを拾うことで川の現状が分かった」「短時間で数十キロのごみがとれたので、同じ川での活動を定期的に行ったらいいと思う」「海ごみ講座の時とごみの収集や計測の仕方が違って参考になった。ごみの種類も海辺とは違い興味深かった」等の感想が寄せられ、フィールドワークを通じて川と海のつながりについて学び、海ごみを減らすにはどうすればよいか考え、行動するきっかけとなる有意義な講座となりました。

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